大手キャリアではUQモバイルやワイモバイルといったサブブランドに加え、大手キャリア自身も格安プランの提供を開始しました。
au系列のサービスでは、「povo」というプランを提供。またauのサブブランドである「UQモバイル」では料金プランが一新されたのですが、
UQモバイルとau/povoのプランの料金はどうなっているの?
- UQモバイルとau/povoのそれぞれの特徴は?
- 結局どんな人にUQモバイルは向いている?
これらの疑問を持つ人もいるのではないかと思います。
今回は「UQモバイルとau/povoとの料金プランの違い」を比較しながら解説していきます。
それぞれの特徴を踏まえながら、あなたに合うプランを検討してきましょう。
目次
UQモバイルとau/povoの料金プランを比較
結論から言うと、
- ライトユーザー/家族向け:
UQモバイル
- ミドルユーザー向け:au/povo
という区分けで考えるのがベストです。詳細を確認していきましょう。
SIM料金プラン
各プランの基本料金は次のようになっています。
UQモバイル | au | |||
くりこしS | くりこしM | くりこしL | povo | |
基本使用料 | 1,628円 | 2,728円 | 3,828円 | 2,728円 |
データ容量 | 3GB | 15GB | 25GB | 20GB |
データ容量超過時 の速度 | 300kbps | 1Mbps | 1Mbps | 1Mbps |
価格表記は税込 |
こうして料金を比較してみますと、単純な料金面だけで言えば「UQモバイルのくりこしプランS」が最も安いことがわかります。
一方、くりこしプランMとpovoの基本使用料が同額(2,728円)でありながら、povoの方がデータ容量が5GB/月多いです。そのため、毎月3GB/月以上のデータ通信を行っている場合、UQモバイルよりもpovoの方がお得と言えます。
通話・メール料金
通話料金については、UQモバイルとau/povoは従量制となっていて、22円/30秒(税込)の通話料がかかります。
UQモバイルもau/povoも通話定額オプションが提供されていて、オプションに加入することで通話料を抑えることができます。そのため、頻繁に通話をする場合には通話オプションへの加入がおすすめです。
なお、UQモバイルとau/povoの通話定額オプションは以下のようになります。
[UQモバイル]
通話パック | 10分かけ放題 | かけ放題 | |
オプション料金 | 550円(税込) | 770円(税込) | 1,870円(税込) |
内容 | 最大60分/1ヶ月 国内通話無料 | 最大10分/1回 国内通話無料 | 制限なし 国内通話無料 |
[au/povo]
5分かけ放題 | かけ放題 | |
オプション料金 | 550円(税込) | 1,650円(税込) |
内容 | 最大5分/1回 国内通話無料 | 制限なし 国内通話無料 |
なおキャリアメールですが、
- UQモバイル:オプション形式(220円/月)
~uqmobile.jpというキャリアメールが利用可能となります。 - au/povo:利用不可
となっています。
割引サービス
次はUQモバイルとau/povoの割引サービスの違いについて解説していきます。
- UQモバイル:UQ学割
- au/povo:割引サービスなし
UQモバイルでは、「UQ学割」という割引サービスがあります。
5歳~18歳の人が2021年5月31日までにくりこしプランを契約すると、本人とその家族の基本使用料が契約プランに応じて一定期間割引される内容となっています。割引額と割引期間をまとめたものが、次の表となります。
UQ学割適用時 | UQモバイル | ||
くりこしS | くりこしM | くりこしL | |
基本料 | 1,628円 | 2,728円 | 3,828円 |
割引額 | 580円 | 1,000円 | |
割引後の基本料 | 990円 | 1,628円 | 2,728円 |
割引期間 | 最大8ヶ月 | 最大12ヶ月 | |
価格表記は税込 |
一方のau/povoですが、家族割やauスマートバリューといった固定回線とのセット割引、スマイルハート割引などはすべて対象外となっていて、これといった割引サービスがないのが現状です。
UQモバイルとau/povoで「できること」の違い
続いては、UQモバイルとau/povoで「できることの違い」を解説していきます。UQモバイルもau/povoも料金プランとしてはどちらも比較的安価ですが、両者ではサービスにどのような違いがあるのでしょうか?
UQモバイルとau/povoの違いは以下のようなものが挙げられます。
- au/povoはオンライン契約のみ
- au/povoはサポートもオンラインのみ
- au/povoはキャリアメールが利用不可
- au/povoは留守番電話サービスが利用不可
- au/povoは24時間データ使い放題のオプションがある
- UQモバイルは見守りオプションが充実
料金だけでなく、こういったポイントも抑えて検討するのが良いかと思います。
au/povoはオンライン契約のみ
au/povoの最大の特徴とも言えるのが、申し込みがオンラインに限定されている点です。
auショップでは契約ができず、申し込み後の開通手続きなどの初期設定も自分で行う必要があるため、割とハードルが高い内容になっています。
一方でUQモバイルの場合、オンラインでも店頭窓口でもどちらでも契約可能になっているので、乗り換え初心者でも安心して対応することができます。
au/povoはサポートもオンラインのみ
au/povoではサポートもオンラインのみとなっています。以下はUQモバイルとau/povoを比較した表になります。
サポート内容 | UQモバイル | au/povo |
電話 | ◯ | 不可 |
メール | ◯ | 不可 |
チャット | ◯ オペレーター対応あり | △ 自動応答のみ |
Q&A | ◯ | ◯ |
au/povoでは基本的にオペレーターなど人と連絡を取ることができません。チャットも対応はしていますが、自動応答のみとなっています。そのため、自分が疑問に思っていることを解決するにはQ&Aを利用しながら対応していくしかありません。
しかし、自分が知りたい全ての回答がQ&Aに乗っているとは限らないため、困りごとが発生した場合には大きなストレスになるかもしれません。
au/povoはキャリアメールが利用不可
先程も少し触れましたが、au/povoはキャリアメールに対応していないため、乗り換えるとガラケーを使っている高齢者などと連絡を取るのが難しくなります。
そのため、キャリアメールを利用している人が周りにいないかをしっかりと確認しておいたほうが良いです。
なお、UQモバイルでは220円/月(税込)のオプション料金を支払うことでキャリアメールが利用することが可能です。
au/povoは留守番電話サービスが利用不可
au/povoは留守番電話サービスが利用できないため、簡易留守録機能などが搭載されていないスマホで利用する場合は少し注意が必要です。
UQモバイルでは418円/月(税込)のオプション料金を支払って「電話基本パック」というオプションに加入することで留守番電話サービスを利用できます。
au/povoは24時間データ使い放題のオプションがある
au/povoでは必要に応じて「トッピング」という形で通話定額オプションに加入したり、データ容量を追加購入することが可能です。その中に24時間限定でデータ通信し放題になるユニークなオプションもあります。
オプション料金は220円(税込)と手頃なので、イベントなどで一時的に大量に通信を行いたい場合に便利なサービスと捉えられます。
UQモバイル | au/povo | |
データ増量 | 220円/100MB(税込) 550円/500MB(税込) | 550円/1GB(税込) |
データ無制限 | ー | 220円/1日(税込) |
UQモバイルは見守りオプションが充実
UQモバイルでは子どもの見守りオプションが充実していますし、子どもを有害情報から守るフィルターオプションはオプション料金が無料となっています。
オプションを適切に活用することで、子どもにも安心してスマホをもたせることができます。
UQモバイルはこんな人におすすめ
「料金プラン」や「できることの違い」などを考慮すると、UQモバイルは次のような方におすすめと考えられます。
- 1ヶ月あたりのデータ消費量が3GB未満の人
→くりこしプランSなら、月額料金を低く抑えることが可能(1,628円) - オンラインでの契約に不安がある人
→au/povoはオンライン契約限定 - 5歳~18歳の子どもがいる家族
→学割など割引サービスが充実 - キャリアメールを利用したい人
→au/povoでは利用不可 - 子どものスマホデビューを考えている保護者
→UQモバイルは見守りオプションが充実
こういった点を踏まえながら、どのキャリアにするのか選択するのが良いかと思います。
まとめ
今回は「UQモバイルとau/povoの料金プランの比較と解説」を行いました。
ポイントとしては、以下のようになります。
- ライトユーザーやファミリーであれば「UQモバイル」がおすすめ
- 「au/povo」の契約・サポートはオンラインのみのため、キャリア変更にある程度経験がある人がおすすめ
UQモバイルもau/povoも料金プランの特徴を捉え、適切に乗り換えることで、毎月のスマホ代を削減できます。自分のライフスタイルと照らし合わせて考えながら、乗りかえることをおすすめします。